ジャニーズからも大勢出演しているこの番組ですが、中には隠れていた才能が発揮された人もいます。
キスマイメンバーの横尾さんもその一人で、安定した実力を発揮しています。
ただ俳句を作るだけでなくきちんと基本を押さえているので、夏井先生からもしっかり調べた上でお題と向き合っていると好印象。
昇格スピードはゆっくりでしたがついに名人10段へと上り詰め、後は永世名人を目指すだけですね。
8/11日の放送までに、彼の今までの句を振り返ってみたいと思います。
特待生に昇格した時の俳句
お題:秋の棚田
「秋の夜の酒に肴(さかな)は選ばざる」
添削なし。
この句で特待生に昇格していますが、これ以前に詠んだ俳句も全て才能アリで高い点数が付けられています。
特待生に昇格してからは1ランク昇格が14回、現状維持が19回で、1ランク降格はしていません。
夏井先生からの評価通り、実力は安定していると言えますね。
名人に昇格した時の俳句
名人初段
お題:江ノ電と桜
「行け行けど迷路のごとき花の路(みち)」
↓
「行けど行けど迷路のごとき花の路」
最初の「行け」に「ど」が足されただけの、ごく簡単な添削でした。
名人2段
お題:月と鎌倉大仏
「秋の暮街路に鳩のふくみ声」
添削なし。
名人3段
お題:梅雨の駅
「おもひではぽろぽろ遠い二重虹(ふたえにじ)」
添削なし。
名人3段には約9カ月ぶりの昇格となりました。
2018年に亡くなった、スタジオジブリの高畑勲監督の追悼の気持ちが込められた一句です。
「おもひでぽろぽろ」は1991年に放映されたスタジオジブリの作品で、主人公の岡島タエ子が田舎で過ごすうちに子供の頃を思い出し、次第に農家の人々との暮らしに魅力を感じていくようになるというストーリーです。
名人4段
お題:夏の日光 ハイキング
「ひまわりや廃線沿いのラーメン屋」
添削なし。
「ひまわり」を季語として作られた一句。
実はこの時、丸坊主にされる一歩手前だったようです。
約1年ぶりの昇格でした。
名人5段
お題:カレーライス
「遠雷の夜汽車カカオの奴隷史」
添削なし。
カカオの栽培の背景には、植民地とされて重労働を課せられた人々の存在がありました。
夜汽車に乗った時に読んだ本に書かれていた内容を思い出し、梅沢名人にも素晴らしい出来だと褒められています。
名人6段
お題:イヤホン
「ヘッドホン外しはとバス初紅葉」
添削なし。
名人5段から間を置かずに昇格しています。
こちらは俳句の基本となる形を忠実に守った句であるとされ、夏井先生からの評価も非常に良いものとなりました。
名人7段
お題:ソフトクリーム
「八合目のドラム缶風呂シャーベット」
添削なし。
こちらも夏井先生絶賛の一句。
暑さを感じさせるドラム缶風呂と、冷たさを感じさせるシャーベットの対比が特に評価されました。
「お題はソフトクリームでは?」と思ったんですが、シャーベットで別に問題はなかったようです。
名人8段
お題:おもちゃ屋さんの雛人形
「春夜のおもちゃ屋プラレールのやわやわ」
添削なし。
「やわやわ」は列車を連結させる時の駅員さんが発する掛け声の事。
3兄弟だった為に雛人形との関わりはなかったので、おもちゃ屋に置き換えられています。
「やわやわ」というオノマトペが効果的で、模型の列車がゆっくりと動く様子が感じられると高評価でした。
昇格するに従って、どんどん夏井先生からの評価も高くなってきたようですね。
名人9段
お題:ゴールデンウィーク
「函嶺(かんれい)のスイッチバック朝燕」
添削なし。
「函嶺」とは箱根山の別称で、前回に引き続きこちらも列車が出てきています。
「燕」だけでなく「朝」と組み合わせる事で、早朝の爽やかな時間帯まで表現されていました。
この句でいよいよ名人10段が目前。
名人10段
お題:クーポン
「夕虹のA席タイムラプスの街」
添削なし。
「タイムプラス」という時間を感じさせる言葉と、お題の「クーポン」から飛行機を連想した一句。
「A席」からは飛行機だけでなく、新幹線やバスを連想させる事もでき、読んだ人によって連想させる乗り物が異なる面白い句となりました。
まとめ
名人初段の時に添削があっただけで、他は全て手直しなしとなっています。
その割に昇格スピードはかなり遅かったみたいで、1年かかった時もありましたがなんとか名人10段に上り詰めています。
キスマイメンバーの中でも安定した結果を残していて、お題から人の心の移り変わりを表現できる実力があると夏井先生からも高評価されています。
彼の実力なら、永世名人となるのも夢ではないかもしれません。
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