【世界遺産】イタリアは活火山大国?有名な活火山・火山島は何?

世界遺産

9/12の【世界遺産】では、イタリア・シチリア島にそびえるエトナ山に焦点を当てる。噴火の瞬間など、最新の映像が見どころ。火山の地底にある氷の洞窟など、不思議な地形も見もの。大噴火で壊滅し甦った街も紹介。

観光地としても人気が高く、昔からの美しい街並みが広がるイタリア。

コロッセオピサの斜塔カプリ島の青の洞窟等、見所はたくさんあるのですが、その他にも貴重な遺跡が残っていて昔その地で暮らしていた人の営みを知る重要な手掛かりになっている事もあります。

自然豊かで煌びやかなイメージがありますが、実は多くの活火山がいくつも存在しているというのはご存知でしたか?

活火山って?
過去1万年以内に噴火した火山や、現在も活発な活動のある火山をそう定義しています。
過去に長期の活動期間がなくとも、将来噴火が予想される火山も含まれます。
「活」火山と呼ばれるからにはその呼び名の通り、噴火の可能性があるのですが、全てが危険と言うワケでもなく観光地としても多くの人が訪れます。
今回の記事はイタリアにある活火山に関してです。

イタリアには活火山が多い?

実はイタリアは、日本と並んで火山大国だと言われています。

陸上にはもちろん、火山自身の活動でそれ自身が盛り上がって陸地になった「火山島」というものもあるそうです。

イタリアにある火山・火山島は10以上あると言われており、今でも活動を続けているものが殆どです。

日本にも阿蘇山桜島等の活火山があるので、他人事とは思えませんね。

噴火は周辺に暮らす生き物にとっては生死に関わる危険な出来事ですが、しかし逆に温泉等の恵みがあるので完全には憎めない感じがします。

今回の記事では、イタリアに存在する活火山の中でも特に危険な所をピックアップしてみました。

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エトナ山

南イタリアのシチリア東岸にある、標高約3300mのヨーロッパ最大の活火山です。

下↓の方でも書いてありますが、ポンペイで有名なヴェスヴィオ山の3倍の高さがあるのだとか。

火山活動が活発な為、しょっちゅう標高は変わるみたいですけどね。

時には大きな噴火を起こす事もありますが緊急の危険がある火山とは認識されておらず、エトナ山の麓では水はけがいい土壌を利用して果樹園が広がっています

この火山ができてから50万年と言われており、それ以来、大小様々な噴火が現代でも続いています。

元々は海底火山なので、長い年月のうちに噴火を繰り返して今の高さになったようですね。

この火山は神話にも登場

ギリシャ神話やローマ神話でも、エトナ山の伝説が語られています。

最高神ゼウス(ローマ神話ではユピテル)がこの山に怪物テュポーンを封じ、それから逃れようとするテュポーンが暴れる事で噴火が起こるらしいです。

私はよくゲームをするのですが、そこでもテュポーンは主人公の倒すべき怪物として登場する事が多いように思います。

他にも火を吐き続ける巨人が封じられていたり、炎と鍛冶の神ヘファイストスは炎の神アドラノスをエトナ山から追い出したり。

自身が神である事を証明しようと火口に身を投げた人もいるようですが……さすがにそれは無謀かと。

フレグレイ平野(カンピ・フレグレイ)

(by.Wikipedia)

イタリアのナポリから西の方向に8km程離れた所にあり、13kmにも及ぶカルデラがあります。

カルデラって何?
火山活動によってできた大きな窪地をそう呼びます。
火山灰や溶岩等が大量に噴き出した場合、もしくは地下にある空洞になったマグマだまりにマグマが流れ込んで地表が陥没した場合にできます。

長い年月が経つと水が溜まる事も。

最初の噴火は約4万年ほど前で、繰り返し噴火が起こる事でカルデラが形成されました。
そのカルデラ内に今は約50万人が暮らしていますが、活発な火山活動が続き、大規模噴火を起こす可能性が高い為に警戒されているようです。

ベスビオ山

ヴェスヴィオ山とも呼ばれる標高1281mの活火山です。

こちらもナポリの東にあり、西暦79年にこの山の噴火によって滅んだポンペイが有名だと言えば分かるでしょうか。

ポンペイって?
ベスビオ山の麓にあった古代の都市です。
79年に大噴火を起こしたベスビオ山から一昼夜の間に火山灰が振り続け、噴火から約12時間後に発生した火砕流(高温ガスや灰、岩石が雪崩のように流れる現象)によって、あっという間に飲み込まれて地中に埋もれました。
この火砕流は5mもの深さがあり、発見されてからは当時の生活様式を知る為の貴重な遺跡として現在も発掘が続いています

こちらが今も有名な観光地になっているポンペイの遺跡です。

ただ単に火山活動で滅んだだけでなく、火砕流に飲み込まれた街の遺跡からは、1000年以上も昔に亡くなった人の当時の死んだままの形で空間が残っていた事で注目を集めました。

すっごく生々しいですね…。

これ、かつてこの場所で生きていた人間ですもんね…。

埋まってから長い時間が経って肉体が朽ち、そのままの空間が残った所に石膏を流し込んで型を取っています。

その空間からは亡くなった人の骨の一部も見つかっているようです。

当時の建物も良い保存状態で残っているので、かつてこの街でどんな生活をしていたのかが分かる資料にもなっています。

ベスビオ山はその後も何度か噴火を繰り返し、その度に大勢の死者が出ているそうです。

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まとめ

日本やイタリアだけでなく、世界中のありとあらゆる場所に火山は存在しています

日本にも100以上の火山があり、そのうちのいくつかは活火山なので他人事ではないと感じています。

時と場合によっては犠牲が出るので、ついそれがもたらすマイナス面も見てしまいますが、温泉などの恩恵があるのもまた事実です。

地上よりももっと多くの火山が海底にあると言われており、現代に生きる私達が死んだ後、うんと遠い未来に新しく地表に顔を出す火山があると思うと少しわくわくしませんか?

火山の噴火のように自然現象は変えられようがないので、人間側が上手く立ち回って付き合っていくしかないですね。

もし火山が噴火した時に取るべき行動が首相官邸のHPに記されているので、気になる人はこちらもどうぞ。

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