今回は「プレバト!!」にレギュラー出演している千原ジュニアさんに触れたいと思います。
5/26の放送でついに名人10段に達していましたが、今回の放送では★1に認定される為にチャレンジします。
俳句の他にも生け花や消しゴムはんこ、絵手紙等で特待生・名人となっていますが、そこまで辿り着く道のりは長かったようです。
現在は俳句で名人10段まで上り詰めていますが、これまで作ってきた俳句にはかなりムラがあると指摘されています。
というのも、特待生になって「才能ナシ」と評価されたのは彼が初めてだったようで。
しかもその後に降格されているんですよね。
添削をする夏井先生には「発想をドブに捨てている」とまで言われてしまいました。
ただその後は良い俳句を詠んだ事で名誉挽回できていますし、以前程バッサリ切られるような添削はされていないように感じます。
2022年3月に難病治療の為に手術をすると発表されたのは記憶に新しいですが、それを乗り越えて再び番組出演できるようになって安心しました。
「特発性大腿骨頭壊死症」と呼ばれる病気です。
大腿骨頭(骨盤に接する大腿骨の一部)の一部が血流の低下によって壊死するのが原因で、難病指定されていますが適切な治療で痛みは治まるようです。
日本では1年に2000~3000人程はこの病気を発生すると言われています。
この病気、実はアルコール関連の問題で発症する可能性が高くなると指摘されているんですよね。
千原ジュニアさんは1995年にも急性肝炎で倒れて生死の狭間を彷徨った事もあるので、お酒はほどほどに控えて欲しいものです。
さてまだ彼の体調は気になりますが、出演するなら注目しない訳にはいきません。
名人の立場にふさわしい俳句が詠めるのか、それとも夏井先生の言うムラの影響があるのか。
どんな句が詠まれるのか気になりますが、今回の記事では少し時間を遡って、彼が今の名人10段に上り詰めるまでの数々の俳句をおさらいしてみたいと思います!
特待生に昇格した時の俳句
4級
ではまず、特待生に昇格して初めて4級へランクアップした時の俳句です。
お題:つらら
「子らが木を 揺らし降らせる 雪の花」
添削なし。
「子ら」「揺らし」「降らせる」と「揺(ゆ)らし」「雪(ゆき)」の韻が踏まれた工夫が、高く評価されました。
3級
お題:ひな祭り
「雛壇を 静かに登る 老いた猫」
添削なし。
若い女の子の健やかな成長をひな人形と共にずっと見守ってきたような、歳を取った猫に焦点が当てられた俳句でした。
4級へ降格
お題:入学式と桜
「初桜 子供の笑い声で咲く」
↓添削
「子らの声と ひかりを吸うて 初桜」
丸ごと添削されるのも珍しいですね。
「初桜」は既に咲いている状態を表しており、原因と結果を説明するような言葉を選んだとして、残念ながら降格となりました。
再び3級へ昇格
お題:秋の味覚
「舌先に 鰡子(からすみ)の粒 現れる」
添削なし。
季語のみに着目した「一物仕立て」という表現方法が高い評価を得ました。
2級
お題:大型連休の電車
「子の利き手 左と知りて 風光る」
添削なし。
季語の「風光る」が、生き生きとした春風や健やかな子供の成長に相応しいとされて高評価を得ました。
1級
お題:梅雨晴れ間の水たまり
「甥っ子と おいっ子と子と 夕虹と」
自分の子供と、兄せいじの子、妹の子の3人が、公園で遊んでいる様子を詠みました。
降格と判断した浜田の予想を裏切り、まさかの昇格となった一句です。
名人に昇格した時の俳句
名人初段
お題:旬のスイーツバイキング
「パティシエに 告げる吾子の名 冬うらら」
添削なし。
息子の誕生日のケーキに、名前を書いてもらうシーンを詠んだ句です。
子供をテーマにすると強いと評価されました。
名人2段
お題:たまご
「秋の朝 卵にゆでと 書かれけり」
↓添削
「朝や秋 卵にゆでと 書かれけり」
季語を主役に立てる為に「秋の朝」が「朝や秋」へと変わっています。
どうでもいいような事が俳句のタネになると、夏井先生が語りました。
名人3段
お題:鏡
「自画像に 手鏡も描く 春隣」
添削なし。
中学生時代に、美術の授業で手鏡に映った自画像を描いた時の様子を詠みました。
他の生徒が自分自身しか描いていない所、千原ジュニアさんは手鏡とそれを持つ手も一緒に書いて、先生に褒められた思い出があるそうです。
名人4段
お題:ドライヤー
「銭湯の脱衣所 小銭無き春よ」
添削なし。
最後の「よ」の使い方が、本当によく勉強していると夏井先生も大絶賛だった句です。
名人3段に上がってすぐに名人4段に昇格しました。
名人5段
お題:ケーキ
「とぅるとぅるの 求肥に透けている 苺」
添削なし。
季語の「苺」の存在感と、「とぅるとぅる」という求肥の感触をオノマトペで表現した事で大きな評価を受けました。
この間に第5回春光戦を挟みましたが、それを除くとまさかの3回連続の昇格となりました。
名人6段
お題:携帯扇風機
「ゆるキャラの 汗の匂いと ファンの音」
添削なし。
ゆるキャラの中に入っている人の、汗の「匂い」と内部で回る携帯扇風機の「音」を組み込み、ゆるキャラの理想像ではなく現実を表現した事が評価されました。
これで4連続の昇格となり、勢いに乗ってきたかという感じがしますね。
名人7段
お題:打ち上げ花火
「手花火の火に 手花火と手花火を」
添削なし。
初めて家族3人で花火をした時の場面が表現されました。
家族や子供の事を俳句にするのが強みになってきましたね。
名人8段
お題:七味唐辛子
「手袋のまま 割る箸の 乾いた音」
添削なし。
写真から音に注目した発想力と、「乾いた」を入れる事で冬の寒さや乾いた空気が見事に表現されています。
それによって季語である「手袋」も強められ、夏井先生も大絶賛の一句でした。
名人9段
お題:最終電車の表示
「春の駅 白杖の傷 夥し」
添削なし。
「春」と「駅」で出会いと別れ、「白杖」と「傷」と「夥(おびたた)し」でここに来るまでの思い、明暗のバランスが絶妙に取れた一生懸命生きる思いが伝わると評価されました。
名人10段
お題:待て(犬の写真)
「帰省して 貼られたままの 犬シール」
添削なし。
実家に帰省した時、犬がいる事を知らせるシールが貼られたままになっていた様子を詠んだ句です。
もう既に亡くなっているのに、家族の一員として可愛がられていた思い出があってなかなか剥がす事ができないという切ない思いが感じられました。
まとめ
以上がこれまで千原ジュニアさんが特待生に昇格、そこから更に上の名人へと、一歩ずつ上っていった句を纏めました。
時々変な方向へ行く事もありますが、彼の急成長には夏井先生も驚きの声を何度も上げています。
特に家族や子供がお題になっていると、不思議なくらいバシッと決めてくれますよね。
連続で昇格した事も番組内では前代未聞となっており、彼の独特の発想がしっかり実力に反映されているように感じます。
次回の放送では是非とも★1へ前進してもらいたいです。
どんな俳句が誕生するのか楽しみですね!
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