今年も桜が綺麗に咲いて、ようやく春らしくなってきましたね。
仕事の休日と桜の満開が重なったので、丁度いいタイミングでお花見に行けました。
そして春と言えば。
3月10日と3月17日に予選が放送されてから少し時間を空けて、ついに「プレバト!」の2022年春光戦の決勝戦が放送されました。
決勝戦ではシードだった5人が加わって、総勢10名のバトルです!
因みに今回の2022年春光戦、シードとされていた5名はこちら。
梅沢富美男(永世名人)
東国原英夫(永世名人)
横尾渉(名人8段)
立川志らく(名人5段)
北山宏光(3級)
以上の方々です。
決勝戦のテーマは「ハプニング」です。
予選での順位は本物か、それともたまたまなのか、結果がどうなっているのか気になりますね。
人によってはシードだったり、各ブロックの1位だったり、敗者復活で戻ってきた人だったりするので、結果が読めません。
まずは、
- 10位 → 4位
- 3位 → 1位
に分けて紹介していきますね!
波乱万丈の決勝戦、順位はどうなっているのでしょうか?
こちらに今年の春光戦予選の記事もあるので、興味がある方はぜひどうぞ。
10位~4位
カウントダウン方式で、10位~4位のそれぞれの俳句と順位、あと詳細を書いていきますね。
10位 東国原英夫(永世名人)
「カンガルー泊めて 2DK朧」(かんがるーとめて にーでぃーけーおぼろ)
↓
添削後「カンガルー 預かってゐる 朧かな」
いきなり出てきたカンガルーにビックリしました。
しかし動物と朧の組み合わせは魅力的だそうです。
「泊めて」の後の周囲の状況が現実的過ぎて、他の部分と合わなくなってしまったようですね。
正直「え?永世名人なのにまさかの最下位?」と思ったのですが、添削後の状態だとダントツの1位だったとの事。
すごく惜しい結果となりました。
ちょっとした変化で評価が変わるのが、俳句の面白い所ですね。
9位 千原ジュニア(名人9段)
「迫る電柱 顔面5mmの春」(せまるでんちゅう がんめんごみりのはる)
↓
添削後「顔面潰る電柱 スローモーに春」
「5mmが謎」との評価でした。確かに。
「5mm」がちゃんと意味を持って使われたのであれば、もう少し変わっていたのかもしれません。
バイク事故のイメージだったんですね。
なので添削では、電柱にぶつかる寸前の顔面を印象付ける内容になっています。
「スローモーに」が入った事で、事故を起こして世界をゆっくり感じている状態が表現されています。
8位 北山宏光(3級)
「刀折損 続ける殺陣や 花吹雪」(かたなせっそん つづける たてや はなふぶき)
↓
添削後「花らんまん 折れて続ける 殺陣シーン」
添削によって大きく変わりましたね。
「刀」は「殺陣」で連想させて、「折損」は素直に「折れて」にして表現しています。
言葉の並び方によって季語が弱まってしまうので、「花吹雪」を「花らんまん」と言い換えて印象を強めています。
7位 梅沢富美男(永世名人)
「長閑なり 細くたなびく 湯の放屁」(のどかなり ほそくたなびく ゆのほうひ)
↓
添削後「長閑なり 湯にたなびける 放屁の泡」
ゆっくりとお風呂を楽しんでいるイメージですね。
しかし残念ながら、「たなびく」の使い方を間違えて使っていました。
「たなびく」は風に吹かれて横に漂っている時に用いられるそうです。
当然ここが大きな添削のポイントになりました。
6位 藤本敏史(名人10段)
「子供等の 後ろの蜂の ホバリング」(こどもらの うしろのはちの ほばりんぐ)
↓
添削後「子供等の 後ろを蜂の 防衛軍」
第一印象は「「の」が多いな」でした。
もう少し考えて、「の」を「を」に変えるだけでだいぶ印象が変わりますね。
春になって花が咲き始めたこの時期、道を歩く子供達の様子が目に浮かびました。
5位 馬場典子(2級)
「青き日も苦き日もあり 青慈姑」(あおきひもにがきひもあり あおぐわい)
↓
「青慈姑ころん 若き日とは苦し」
「青慈姑ほくり 若き日とは苦し」
季語をもっと前面に出しても良かったみたいですね。
「青慈姑(あおぐわい)」とは、中国から渡来してきた春の季語となっているおめでたい野菜の名前です。
「青き日も」と「青慈姑」の両方に「青」が使われているので、そこに関しては賛否両論あるとの事。
4位 横尾渉(名人8段)
「日曜の空港ホテル 雪の果」(にちようのくうこうほてる ゆきのはて)
↓
「春雪に閉ざされ 空港ホテルの夜」
「春雪に閉ざされ 空港ホテルの朝」
「飛行機の飛ばないような時間帯」を表す言葉が付きました。
それによって、悪天候に邪魔をされて時間を潰すしかなくなり、次に飛び立つ飛行機をホテルで待つという状態がより強く出てきましたね。
添削によって俳句のほぼ全体が一新されてしまいました。
3位~1位
10位~4位でも既に大番狂わせがありましたが、各自の段位がそのまま表れていないのが面白いですね。
ではいよいよ上位陣の結果をどうぞ。
3位 村上健志(名人10段)
「光風や 控え選手の ペンの減り」(こうふうや ひかえせんしゅの ぺんのへり)
↓
「風光る 控え選手の ペンの減り」
「春風や 控え選手の ペンの減り」
新型コロナに感染したせいで、今回の放送に出演はしておらずパネルが置かれた状態でした。
残念なタイミングで罹患してしまいましたね。
さて、トップ3に入った彼の俳句は上記のような添削を受けました。
季語を少し捻り過ぎたんじゃないかという感じですね。
2位 森口瑤子(名人初段)
「馬の子に 弄られてゐる アナウンサー」(うまのこに いじられている あなうんさー)
↓
添削後「馬の子に なつかれ過ぎて アナウンサー」
取材中に仔馬がアナウンサーにすり寄って来ている場面が浮かびますね。
ただし、せっかく季語の「馬の子」と来ているのに、後に「アナウンサー」と入っている事で、場面の主役が移ってしまったのが惜しかったという結果でした。
それによって存在が薄れた仔馬の感情を、少し取り入れた添削となります。
1位 立川志らく(名人5段)
「影のような野良犬に 桜ながし」(かげのようなのらいぬに さくらながし)
「影」と「桜」の、正反対の印象を持たせる単語が入りました。
黒と桜色って結構合うんですね。
桜が咲く景色の中、春の長雨に打たれた野良犬が佇んでいる…と読めました。
さすが1位の実力なのか、出場者の中では唯一の添削なし。
同じような単語を使っても、人によってイメージが変わってくるのが俳句の面白い所ですね。
まとめ
今回もなかなか白熱した勝負でしたね!
しかし永世名人の東国原と梅沢の順位が下の方なのは驚きました。
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