前回の記事ではジャニーズ系の出演者に注目しましたが、お笑い芸人も負けずに昇格する人が増えてきています。
この記事で注目するのはFUJIWARAのフジモンさんです。
現在名人10段の彼は永世名人を目指していますが、前進5回(その内の1回は2つ前進)、現状維持6回、後退3回といった成績です。
名人10段では添削があった時点で否応なく即降格なので、なかなか苦労しているみたいですね。
では名人10段になる前はどんな句を詠んでいたのか。
今回は以前にフジモンさんが詠んだ句についてまとめました。
特待生に昇格した時の俳句
お題:秋の秋刀魚
「秋刀魚焼く煙の向こうに子と夕日」
↓
「秋刀魚焼く煙や父と子と夕日」
子供だけでなく、それを見守る父親が傍に居る風景が思い浮かぶように添削がありました。
この句が才能アリ2位となった事で、特待生に認定されています。
名人に昇格した時の俳句
名人初段
お題:秋の空
「山あいの秋雲工場(こうば)フル回転」
こちらは特待生だけに出された昇級・昇段試験でした。
これによって、特待生から名人初段へと1ランク昇格しています。
名人2段
お題:箱根のススキ
「羊群の最後はすすき持つ少年」
添削なし。
この句は当時、プレバト始まって以来の最高傑作として高く評価されました。
特に助詞である「は」の使い方が絶妙とされ、出演者の中には夏井先生がベタ褒めするのでライバル心を燃やす人もいた程です。
名人初段へと1ランク降格
お題:新春の富士山
「空の旅下に初富士子がつまむ」
↓
「子がつまみたるかに眼下なる初富士」
昇格ではなく降格してしまいました。
前回は文句なしの評価だったのに、油断してしまったんでしょうか…。
名人2段(2回目)
お題:節分 豆まき
「節分のセンサーライトが照らす闇」
添削なし。
この句が「2017年2月月間MVH受賞句」となっているのですが、良い調子で昇格していると思っていると、油断してしまったのかあっけなく1ランク降格になったりと、少しムラがある感じがします。
名人3段
お題:こいのぼり
「鯉のぼり挿され五つのランドセル」
添削なし。
名人4段
お題:初夏の箱根
「はこね号これより初夏に入ります」
添削なし。
ん?俳句じゃなくない???
とも思ったのですが、ちゃんと五七五になっているんですよね。
「2017年5月月間MVH受賞句」に選ばれました。
名人5段
お題:真夏の海水浴場
「アメリカの歯磨き粉色した浮き輪」
添削なし。
あの赤・白・青の3色歯磨き粉でしょうか。
確かに似たようなカラーリングの浮輪もありますね。
名人6段
お題:月と鎌倉大仏
「大仏の御手から月は生まれます」
添削なし。
名人7段
お題:ラーメン屋台
「タッパーを持ってモツ煮屋春の宵」
添削なし。
名人8段
お題:桜と新幹線
「新幹線待つ惜春のチェロケース」
添削なし。
一時は降格したものの、それ以降は順調に昇格し続けています。
名人9段
お題:梅雨明け
「歩行量調査戻り梅雨の無言」
添削なし。
こちらは「2018年6月月間MVH受賞句」に選ばれました。
名人10段
お題:晩秋のレストラン
「タイカレーのラムは骨付き銀杏散る」
↓
「タイカレーのラムは骨付き黄落す」
この添削はあくまで夏井先生の独自の考え方とありました。
フジワラさん本人が「骨付きラムは銀杏の比喩」と言い切ったので、こういった形になりました。
「2018年11月月間MVH受賞句」にも選ばれています。
まとめ
出演回数が多いので、作られた句もかなりの数ですね。
番組初期から出演していて、本人の努力もあって優秀な俳句を生み出す事も多いように思います。
ストレートな表現が多くて発想力もあり、力を付け始めてからは夏井先生が手放しで褒める事も頻繁にあるのではないでしょうか。
特待生時代に1回だけ降格していますが、それを巻き返す程の実力を持っていて何度も「MVH受賞句」に選ばれています。
永世名人へはまだ道半ばといった所ですが、さらに上を目指して頑張って欲しいですね。
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