3月29日の「些細な事がきっかけで大事件 トリガーニュース」では、意外な事が原因で時には人の命が危なくなった出来事が何件か紹介されます。
いくつもの事件がありますが、中には本当にあった出来事なのかと背筋がゾッとする話もありました。
その中でも、この記事では本当にあったサーカスでのお話を解説します。
サーカスと言えば、空中ブランコにナイフ投げ、ジャグリング等たくさんありますが、動物を訓練して芸を披露している出し物もありますよね。
ライオンやトラの火の輪くぐり、自転車に乗ったクマ、フラフープを回し続けるプードル…この辺は定番かもしれません。
しかしいくら彼らが人に慣れていて大人しくても、やはりトラブルを完全に防ぐことはできません。
普段から調教師がしっかり面倒を見ていても、です。
今回の記事の内容としては、
- サーカスでゾウが大乱闘した理由は?
- 過去にはこんな出来事も…
この2つに分けて解説していきますね。
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サーカスでゾウが大乱闘した理由は?
2021年3月、ロシアのカザンで開かれたサーカスでは2頭のゾウが居て、芸を披露しようとした1頭のゾウが、もう片方のゾウに背後から突進されてそこから観客席まで巻き込んだケンカになってしまいました。
このゾウ達の体重は1.5t程あったとか。
それが客席まで来て暴れるとか、その時の観客の恐怖はどれ程の物だったでしょう。
巨大なゾウ2頭が争う様子は非常に危険で、席に座っていた観客が次々と避難するという混乱状態になったそうです。
後に分かったトラブルの原因ですが、
①自分がリーダーだと思っており、先に入ったゾウに怒りを覚えた。
②自分以外のゾウにだけ調教師が愛情を注いでいると思い込んだ。
のどちらかだと言われています。
原因を①だとすると、ゾウはメスをリーダーとして群れを作る習性があるので、上下関係が生まれる。
②だとすると、調教師は2頭のゾウを公平に扱っていたようなので、もしかしたら甘えたい気持ちがあったのかもしれません。
ただこの2頭のゾウは以前から確執があり、度々ケンカをしていたそうです。
公演は中止になりましたが、怪我人がいなかった事が不幸中の幸いでした。
こういったトラブルもある事から、ここ数年で動物愛護団体から批判されてサーカスではゾウを使わないという話も出てきています。
過去にはこんな出来事も…
1994年、ハワイ州ホノルルのサーカス団に所属していた、タイクという名のメスのアフリカゾウがいました。
タイクは長期間にわたって虐待・拷問を受けていて、公演中に暴れた後に街まで逃走し射殺されてしまいます。
この事件では調教師1人が死亡、13人が負傷しました。
人間がきちんと世話をしていれば、こんな結果にはならなかったハズの悲しい事件です。
人間がゾウと戦って勝てる?
不可能ですね。
確かに普段は穏やかなので大人しい動物だと思われがちですが、よく考えてみて下さい。
- 体が大きく、体長4~5m、体重オス6~7t、メス3t。(ゾウの種類によって変化するので、今回はアフリカゾウが基準)
- 肉食動物の頂点ライオンさえも大人のゾウは避ける。仔ゾウや年寄りのゾウ、病気のゾウは狙われる可能性あり。
- 野生の過酷な環境で生き延びる生命力。
- 学習能力が高く賢い。
- 筋肉でできた長い鼻を振り回せば大体の物は壊れる。実際に振り回された鼻をくらって死亡した人もいる。
こんな生き物に人間が勝てると思いますか?
ゾウがこちらを敵と見做していないからこそ、動物園やサーカス等で人間が飼育できているんです。
猫1匹でも刀を持った人間相手に互角に戦えるみたいですからね。
そもそも動物の運動能力と、爪も牙も貧弱な人間は比べるまでもないのです。
まとめ
迫力のある大きな動物達が調教師の指示に従って動く姿は、今までに築き上げられた信頼の元に成り立っています。
今回の2頭のゾウの大乱闘にしても、きっかけは自分ではないゾウが大好きな調教師に構われた嫉妬が原因かもしれないと言われています。
素手では身を守る手段が少ない人間にとって、相手の動物が「こいつは害がない。自分の世話をする存在」と判断しているから無事でいられると言ってもいいでしょう。
どこかで線引きは必要ですけどね。
私も子供の頃から動物が好きなので、できればいろんな生き物ともっと触れ合える機会があればな…と思っていますが、それが本当に良い事なのかは分かりません。
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