漫画家兼YouTuberの慎本真先生が教える、初心者でもイラストが上手に描ける講座!

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「絵が上手くなりたい」「どうしたら上達するの?」「〇〇を描きたいけど何を参考にすればいい?」「ここ描くの苦手だな」など、趣味で描いている人もプロを目指している人にとっても、そういった思いは常に持っているのではないでしょうか。

私も学生時代、絵を上手く描けるようになりたくて何冊も本を買って勉強していました。

今の時代はネットで調べると、知りたい情報がすぐに出てくるので便利ですよね。

 

以前にも漫画家の慎本真先生に関する記事を書いたのですが、この人は連載を抱えている他にも、YouTubeで初心者向けの基本的なイラストの描き方やお絵描き対決等の動画を投稿しています。

 

*以前に書いた慎本先生の記事はこちら!*

 

初心者の人でも実践できるように分かりやすく説明してくれているし、上手く描けない部分がある時に動画を見ると「あ、この描き方を参考にしてみよう」とヒントを与えてもらえる事もあります。

投稿も結構頻繁にあるおかげで、次から次へと新しい描き方を知る事も出来るからオススメです。

その中でもまだ私がイラストを描き始めたばかりの頃、特に躓いた経験のある部分を説明してくれる動画を、いくつかピックアップしたいと思います。

もしかしたら、私と同じ道を通った人も多いのではないでしょうか?

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初心者にオススメの講座動画とその理由

「絵を描く」とは一言で言っても、まず何から始めたらいいのか分からない場合もありますよね。

なので「最初にこれを知っておけば楽だよ」というのを下に纏めました。

 

初心者向けの動画は1つ10分前後なので、自分のペースで少しずつ進める事ができます。

 

もちろん見ただけで上達するなら苦労しません。

上達する為には一度ではなく何回も練習で描いて、その感覚を覚える必要があります。

私の経験上、描き慣れてくると今までどうしても描けなかった部分がある日ポンッと急に描けるようになりました。

その時の感動って凄いんですよね。

描ける物が増えていくとモチベーションも上がりますし、「次はこれを描きたい」という目標にも繋がります。

その繰り返しで、画力は上げていく事ができます。

分かりやすいガイドを活用

動画ではまず「あたり」という作業が重要だと説明されます。

「あたり」って何?
簡単に言うと、「こんな感じに描きたいな」という下書きをざっくり描いていく工程です。

これ、簡単なように思えて重要な事なんですよね。

そもそも一発描きというのは、プロの人でも難しい事なんです。

「あたり」を描くことで、自分の持っているイメージを具体的に把握できて全体のバランスが見えてきます。

こちらは私が昔に描いたイラストの、「あたり」部分だけを持ってきました。

PhotoshopやSAI等のパソコンで描く場合、「あたり」もパーツ毎にレイヤーを分けて色を変えて描いていくと分かりやすいです。

絵を描くにあたって「あたり」は基本なので、それを使ってどんどん練習していきましょう。

実際の形に近付けた輪郭の描き方

上の動画では風船の風子ちゃんを使って顔を描いていましたが、そこからちょっとステップアップします。

丸い「あたり」で顔を描くのに慣れてきたら、今度は実際の輪郭はどうなっているのかという所を意識して下さい。

今まではただのタマゴ型でしたが、今度は実際の輪郭に近い形を描けるようにするのが目標です。

まずこの動画で説明された、正面を向いた状態の輪郭を描く練習をしましょう。

動画にあったように顔を3つのパーツに分けていくのですが、それぞれのパーツの比率を変えれば、顔だけで年齢を描き分ける事もできるようになっていきます。

キャラのイメージはこれで決まる!

同じ輪郭や髪型でも、目の形を変えるだけでイメージはガラリと変わってくるので、これを身に付ければいろんなキャラクターを描けるようになれると思います。

上瞼、下瞼、まつ毛、下まつげ、瞳の大きさ、ハイライトの入れ方、二重のライン、角度等、目の描き方は千差万別です。

丸く大きく描けば若く少女漫画風に、細く鋭くすれば年齢を重ねた人のイメージになります。

老人を描きたい時はシワも必須ですね。

プロのマンガ家の人だと、登場人物一人一人で目の形を変えていたりするので、その違いを探してみると面白いかもしれません。

比率を考えてポーズを取らせる

体の部分は慣れるまでは大変かもしれませんが、この動画で説明されている事をイメージできるようになればグッと描きやすくなり、バランスよく見えます。

デッサン人形を使ってもいいかもしれませんね。

これができれば、いろんなポーズを取らせても割と上手くいく事が多いです。(あんまり複雑なものは難しいかもしれませんが…)

本格的にポーズを考えていくと、体の厚みや重心、筋肉の付き方、遠近感、服のシワ等、他にも考えなければいけない事がたくさん出てきます。

体の描き方に関しては、この動画はあくまで基本だと思って下さい。

基本を覚えれば自然な形に

動きのあるキャラクターを描きたい時、重要になってくるのが手です。

これを描けるか描けないかで、イラストの印象はガラッと変わります。

いつまでも顔だけ描いていてもレベルアップはできないですからね。

動画で紹介されている3つのポイントを抑えて、どんどん練習しましょう!

最初は右手と左手を逆に描いてしまうのも、手の描き方あるあるなんですよね(笑)

そのうち考えなくても、どちらがどちらかは分かってくるので大丈夫です。

次の目次では私が実際に描いたイラストを使って、遠近感がある手を簡単に描く裏ワザも紹介しますね!

「あたり」を使って分かりやすく

上で体の描き方の解説がありましたが、基礎の形から足だけ1つレベルアップしたバージョンだと思って下さい。

この動画で紹介される描き方で足の付け根、膝、くるぶしを意識して「あたり」を描いていくと、自然とバランス良く描く事ができます。

よりリアルに描きたい場合は、ふくらはぎの膨らみやくるぶしの骨を追加するとそれっぽくなります

足の指を描くともっと細かくなってしまうので、そちらは別の機会に解説したいと思います。

頭の形を意識して

 

最後に髪の毛の描き方です。

まずは正面を向いた髪を練習して、慣れてきたら横を描いていくのがやりやすいかと思います。

髪は私も描く度に未だ上手く描く方法を試行錯誤しているんですが、風になびく長髪が好きなので、その分難易度もぶち上がってしまうんですよね。

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描けなければ誤魔化しましょう(オススメはしませんが)

10年くらい前に描いたイラストを発掘してきました。

この頃はまだ体を上手く描く事ができなかった時期だったので、それをなんとか誤魔化して描いています。

就職活動で描くイラストにこの方法は使わない方がいいですが、趣味の範疇でイラストを描きたい場合は、そういった苦手部分を隠してしまうのも一つの手ではあります

描けない部分に躓いてしまって、心が折れて意欲がなくなって未完成のままになってしまうのが一番ダメです。

ただその方法ばかり取っているといつまでも自分の画力があがらないので、描けるようになる為には地道にコツコツと練習していきましょう。

なので自分なりに「今回はこれくらい描ければいいかな?」くらいの気持ちでやってみて、どんどん経験値を積んでいってみて下さい。

イラストを描く大体の流れ

ここからはかつて私が描いたイラストを使い、ざっとですが制作の様子を説明していきます。

私は1人のキャラクターを描く場合はこんな感じで描いています。

何のキャラクターか分かった方、是非ともお友達になって下さい語り合いましょう。

「あたり」→大ラフ→ラフまで

あくまで私が自分だけに分かるように工程名を付けて行っているだけなので、他の人から見たら無駄な事をしているかもしれません。

同じレイヤーに描くのではなく、それぞれの工程で別にしています。

使用しているソフトは、

  • Photoshop(加工)
  • SAI(線画、着彩)

の2種類を使い分けています。

「あたり」

「このキャラを描きたいな」と決め、ざっくりとポーズを取らせます。

この時は大体の配置をザクザク描いていくだけです。

大ラフ

まっすぐ正面を向きすぎていたので、少し体の角度を変えています。

「あたり」で描いた線を元に修正を加えました。

ラフ

「これもっと動きと遠近感を付けたいな」と思ったので、大ラフから更に大きく角度を変えました。

もはや最初の「あたり」とはかなり違っています。

まぁ下書きですからね。

私の場合、意識しないと割りと遠近感のないイラストを描いてしまいがちです。

なので大抵はある程度の形が決まってから、角度や大きさを弄って更に修正していく事にしています。

このイラストで一番手前に来るのが手なのですが、目立つパーツなのでここでしっかり形を決めています。

 

*ここで裏ワザ!*
遠近感を描くのが難しい場合、鏡に映したり写真を撮ってみて下さい。
特に写真を撮って、携帯かパソコンに保存しておくのがオススメです。

 

この状態から清書の線画が決まるので、慎重に形を整えます。

線画

ラフを参考に、微調整をしながら最終的な線画を描いていきます。

この時に光が当たる方向を意識して、完全に陰になってしまう場所を暗く塗りつぶしました。

 

描いているキャンバスに全体を収めるより、端の方を少しはみ出した方がスペースがあるように感じさせる事ができます!

 

手だけの状態がこちら。

目立つ部分なのでめっちゃ頑張りました。

手前に来るパーツの線を太くすると、より遠近感が出るのでお試しあれ。

着色

このイラストは基本的にアニメ塗りでやっているので、パーツ毎にはっきりと塗り分けています。

基本になる色を塗って…

塗り分けてからパーツ毎にグラデーションもかけていきます。

調節は必要ですが、暗い色 → 基本の色 → 明るい色にしていくと、最終的に複雑な色の違いを出す事ができるようになります。

全体の影を入れて

影を入れる工程で、大体8割が完成です。

ここまで進むと、ほぼ終わりが見えてくるので完成が楽しみになってきます。

この辺からぼかしたり、全体のバランスを見ながら細かい調節も加えます。

背景を塗ってハイライトを追加し完成

完成したのがこちら。

鏡から身を乗り出して、こちら側に手を伸ばしているように見えるよう背景を着色しています。

今回はパソコンで描いていますが、アナログでもトレースしながら形を整えていけばある程度のイラストは描けるはずです。

ですが、細かい修正や調節をしていく事を考えると、やっぱりパソコンの方が自分の思い描くイメージに近付けやすいのではないかと思います。

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まとめ

中学生の時、絵が上手な友達に「どうしたら上手に描けるようになる?」と質問した時は「とにかく描けばいいよ」と言われました。

その言葉通りに練習を続け、今では割と自分の中では満足のいくイラストを描けるようになりました。

最初は上手く描けなくても落ち込んだりしないで、本当に上達したいのであればどんどん描きましょう

基本的な事を意識しながら描いていけば、そのうち自然に画力は上がっていくので、描けるようになりたい人は頑張ってください!

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