12/12(月)19:00放送の【世界まる見え!テレビ特捜部】では、主に世界中で起こった不思議な現象について紹介されます。
番組紹介を何気なく見ていて気になったのが「鳩胸すぎる鳥」という部分でした。
鳩胸ってアレですかね、女性の大きな胸とか胸部の骨の異常とかの。
それが鳥に?
何それ気になる。
この時点で「もしかしたらあの鳥の事かな?」と思い付いたのは2種類。
その2種類の鳥と、もし鳥と同じように人間が空を飛ぶ為にはどれくらいの体格が必要なのか。
その考察が面白かったので紹介します。
鳩胸って何?
「鳩」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、町の何処にでも生息しているこちらの可愛い生き物でしょう。(苦手な人はごめんなさい)
では「鳩胸」と聞くとどんな状態を思い浮かべますか?
私が「鳩胸」でイメージするのはボリュームのある人間の女性の胸部です。
しかし、医学的に見る「鳩胸」とは胸部の骨が極端に突出している疾患を指します。
引用:Wikipedia
人にもよるみたいなのですが、健康面では特に大きな問題はないそうです。
ただし、服の上からでも分かるくらいに骨が突出している場合は手術の対象になるのだとか。
引用:イヴの憂鬱
断面をみると、かなり形が歪なのが分かりますね。
こちらは先天的に持って生まれる事が殆どで、遺伝で受け継がれていくそうです。
鳩胸を人間に置き換えるとどうなる?
引用:Quora
厳密にはハトがモデルではなくイヌワシなのですが、人間が鳥類のように翼を得て空を飛ぶとなると、こんな感じの筋肉が必要になってきます。
しかも鳩は他の鳥に狙われる事が多く、それから逃げる為に特に飛ぶ力が強いと言われています。
その働きを可能にする筋肉も、他の鳥類より多いんですよね。
だから鳩が苦手という人は、いきなり飛び立つ勢いが嫌だと言う人もいるのだとか。
なのでその筋力に合わせると、↑のイラストよりも更に骨格・筋肉の発達が必要になりますね。
引用:カラパイア
あら、立派なお胸。
ここまで発達すると、ちゃんと飛べるのかが気になります。
以上の事から、残念ながらこんな優雅でスタイリッシュな天使は存在しないのですorz
鳩胸すぎる鳥の正体とは?
候補①
1つ目の候補はグンカンドリではないかなと思います。
引用:カラパイア
この種類のオスは、空気で膨らませるバルーン状の赤く大きな膜を持っています。
実際は喉袋なんですが、ここまで膨らんでいると胸に見えなくもないかと。
何故そんな物を持っているのかと言うと、大きく膨らませた喉の袋でメスに求愛のアピールをする為です。
メスは自分の子孫を残す為にも、より優れたオスを選ぶ傾向があります。
なので他のオスよりも大きな喉袋を持つオスの方が、メスと番になりやすいんです。
候補②
2つ目の候補はキジオライチョウです。
こちらもグンカンドリと同じように、胸に空気を取り込んで膨らませる袋があります。
キジオライチョウから見ると、もしかしたら胸筋を鍛えた人間の男性も魅力的に映るのでしょうか?
グンカンドリのようにしばらく膨らませるのではなく、体を揺らしてたっぽんたっぽんしていますね。
あちらは喉袋でしたが、こちらは完全に立派なお胸です。
つまり雄っぱい。
何故こんなアピールをするの?
要は目立つ為にやっています。
グンカンドリは、他のオスよりも喉袋を大きく膨らませる事ができたオスがメスには魅力的に見えると言われています。
それ以外の多くの生き物もそうなのですが、その種類独特の特徴がより強く出ているオスがよりメスに好まれる事が多いんです。
クジャクのオスを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
引用:働く人の心ラボ
めちゃ目立つ。
これも相手を威嚇する時の武器にしたり、他のオスよりも目立ってメスに選ばれるように必死にアピールしているんです。
メスがその気にならないと番にはなれませんからね。
白いクジャクだと神秘的ですらあります。
昔読んだ本に、このような実験を行ったと纏められていました。
例えば、尾羽の長さをアピールしてメスの気を引こうとする種類の鳥がいるとします。
その種類の鳥は一夫多妻制で、メスは尾羽がより長いオスの求愛を受け入れると判明しています。
実験で他のオスから切り取った尾羽を別のオスにくっつけると、尾羽が長くなったオスは平均よりも多くのメスと番になる事ができました。
逆に尾羽が短くなったオスは、通常よりもメスの数が少なかったと結果が出ています。
単純な選び方が基準になっているからこそ、オスは必死に自分の魅力をアピールしているんですね。
まとめ
- 鳩胸って何?
- 鳩胸を人間に置き換えるとどうなる?
- 鳩胸すぎる鳥の正体とは?
について紹介してきました。
鳩の求愛を何度か見た事がありますが、オスは全て立派な鳩胸を持っていました。
その種類の特徴がよく現れているオスがメスと番って繁殖していくという事は、代を重ねる程に、よりはっきりと特徴が出ている子孫が産まれてくるという事になります。
人間も含め、今存在している生き物もそういったサイクルで、気が遠くなる程の時間をかけてずっとそれを受け継いできたんですね。
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