コアラがユーカリを食べる理由は?赤ちゃんはお母さんのウンチを…【世界一受けたい授業】

世界一受けたい授業

世界がすげぇと驚いた&海外からスゴい先生来校スペシャル▼コアラの赤ちゃんはお母さんのウンチを食べる!?
可愛い生き物と聞くとイヌやネコ、インコ、ハムスター、金魚等、身近に居るのを思い浮かべますが、海外にまで目を向けると日本には生息していない可愛い生き物がたくさんいます。
今回の記事で取り上げるのはコアラですが、見た目はパッと浮かんでも詳しい生態を知らない人も多いのではないでしょうか。
見た目がよく知られているのって、絶対これ↓が理由ですよね?(笑)
「木に登って暮らしていて滅多に降りてこない」という事以外にも、詳しく調べていくと面白い生態を知る事ができたので、
  • コアラってどんな生き物?
  • ユーカリを食べる理由は?
  • コアラの赤ちゃんはお母さんのウンチを食べるって本当?
等を紹介したいと思います。
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コアラってどんな生き物?

コアラはオーストラリアの森林地帯で暮らす生き物で、丸みを帯びた身体がなんとも愛嬌があって可愛いです。

無料画像 : 甘い, 野生動物, 動物園, 哺乳類, 残り, 動物相, オーストラリア, 怠惰な, 脊椎動物, かわいい, コアラ, 有害生物, 自然保護, パリー, ashenコアラ, フィリップ島 4912x3264 - - 1001533 - 無料写真- PxHere

日本語では「コモリグマ(子守熊)」「フクログマ(袋熊)」とも呼ばれるそうです。(私はそう呼んでいる人に会った事はないですが…)

同じオーストラリアに生息していても北に住むコアラと南に住むコアラでは、体毛の長さが違うんですって。

気温の低い南で暮らすコアラの方が体毛は長くてふかふかしています。

日本が北半球、オーストラリアが南半球なので、日本とは方角の違いによる寒暖が逆なんですね。

地上に降りると天敵に襲われる事もあるので、基本的には樹に登って生活しています。

コアラの天敵に関してはこの後の項目で紹介しますね。

哺乳類にしては珍しく有袋類で、ご存知の通り子供はある程度大きくなるまで母親の育児嚢(お腹の袋)の中で暮らします。

コアラの親子といったらこれですよね。

子供が顔だけを出している状態が何とも可愛いです。

ユーカリを食べる理由は?

ユーカリって何?

コアラが食べる物と言えば、このユーカリです。

ユーカリとはオーストラリアが原産の植物で、その葉っぱは加工して精油にすると殺菌作用があったり、鎮痛・鎮静作用があるとして使われる事があります。

ただし気化した精油を吸い込む事で中毒を起こした例があるので、取り扱いには十分な注意が必要です。

この植物の葉には虫に食べられない為に多くのタンニン油分等の毒素が含まれていて、通常なら消化が悪くて食用には向いていません。

 

この植物だけで少なくとも600種類以上もあり、葉っぱの形や大きさが違うので多様性があって面白いですね。

オーストラリアとその周辺の狭い地域にしか自生していませんが、適応力が高く海外へ持ち出されたユーカリのお陰で砂漠が緑化したケースがある程です。

日本でも観賞用として育てられる事が増えており、たくさんの種類がある中から自分好みのユーカリを探すのも面白いかもしれません。

何故ユーカリしか食べないの?

コアラが食べるのはユーカリの新芽の部分だけで、自分の行動範囲に生えているユーカリの種類を考えるとごく数種類に限られてきます。

行動範囲が狭いので、ユーカリ以外の植物が生えている所まで行けないのだと思います。

他にもアカシアやティーツリーの葉や芽を食べる事もあるみたいですが、メインはやはりユーカリになるみたいですね。

しかもユーカリならどの種類でも食べるというワケではなく、自分の近くにある樹の中でも数種類をえり好みしていて、更に食べる葉を選別しているのだとか。

上の項目でも書きましたが、ユーカリは本来なら食用には適しません。

コアラは食べたユーカリの葉を盲腸で発酵させる事で、その毒素を分解・消化吸収しています。

その為にコアラの盲腸は2m、人間の盲腸は5cmなので、なんと40倍の長さです。

因みに水分は通常ならユーカリの葉から得られるので、水を飲む為に移動する事は殆どありません。

 

ただし、ユーカリは決して栄養価の高い物ではありません。

なので活発に動く事は殆どできず、1日のうち18~20時間を眠って過ごしています。

実際の活動時間は長くても6時間程度のようですね。

食べ物の好き嫌いしている場合ではないのでは???

食性が理由とは言え、1日の大半を眠って過ごせるなんて羨ましい…。

コアラの赤ちゃんはお母さんのウンチを食べる

…………え?

コアラの赤ちゃんってお母さんのウンチを食べるの???

はい、そうなんです。

厳密には、母親が自分の体内でユーカリを未消化の状態にして作り出した物です。

人間でいう所の離乳食に当たります。

大人のコアラなら食べたユーカリの葉をきちんと消化できるようになっていますが、産まれてしばらくは子供はお母さんから当然お乳を貰って成長します。

しかしいつまでもお乳を飲んでいるワケにもいきません。

子供の内はまだ内臓がユーカリの毒素を分解できるようにはなっていないので、外部から消化酵素を取り込む必要があります。

このウン…離乳食はパップと呼ばれ、子供が自力でユーカリの葉を消化できる微生物を親からもらう行為と言われています。

動物の本能って、時々信じられない行為が刷り込まれていますよね。

食糞の性質がある他の生き物は?

実はコアラ以外にも食糞の習性がある生き物はいます。

馴染みのある生き物で言うとウサギでしょうか?

File:Oryctolagus cuniculus Tasmania.jpg - Wikimedia Commons

ウサギも植物を食べますが、殆どの成分が食物繊維です。

しかし生きていくためにはタンパク質、脂肪酸、ビタミン等が必要になってきます。

その為にウサギは体内で盲腸便」と呼ばれる、腸内細菌が草の繊維を分解した特別なウンチを作り出します。

そちらを食べる事で再び消化を行い、ちゃんと栄養が採れるようになっています。

因みにこの「盲腸便」は通常の固くてコロコロしている糞とは違い、柔らかくてゼラチンのような膜に包まれているのだとか。

この「盲腸便」はウサギが自分の肛門から直に食べる事が多いので、長年飼っている人でもあまり見かけないらしいです。

毛皮目的で乱獲された歴史も…

外国からやってきた人々にとってコアラは今までに見た事のない珍しい生き物とされ、入植者が毛皮目的で乱獲して一時期は生息数が半分程度になってしまった事があります。

現地の人々が自分達が生きる糧として食べるのならともかく、何で他所から来ておいてすぐに乱獲するのか…。

自然界のバランスを崩すとか考えないんですかね?

因みにこちらが毛皮にされたコアラです。

元の形がある程度残っているので、なんだか切なくなってきます…。

天敵は?

まずは人間ですね。

これだけはどの動物にも共通していると思います。

他にも体の大きな猛禽類や、地上を歩く時はディンゴキツネ、入植者と共に来たイヌに襲われる事もあります。

ディンゴってどんな生き物?

オーストラリア大陸とその周辺に生息する、タイリクオオカミの亜種です。
アボリジニに飼われていた時代もあります。
イヌとの交雑によって、純血のディンゴが少なくなっているのを問題視されているようです。

だから何らかの理由で地上に降りてしまった又は落ちてしまったコアラは、安全圏である樹に登ろうと全速力で走ります。

普段は樹の上でのんびりしているので、「お前こんなスピードで動けたのか」とビックリしますね。

それでも他の生き物に比べると遅いし、身体は筋肉質であっても身体能力は低いので、もしユーカリ以外の物を食べるように進化していたら生存競争に敗れて絶滅していたかもしれません。

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まとめ

動物の本能って時々人間には理解できない行動をさせるんですね。

しかしその理由を突き詰めていくと極めて合理的な行動に繋がるので、生き物が進化してきた過程って凄いなといつも驚きます。

今は動物園等で外国の生き物を見られますが、その中にはまだ人間には分かっていない不思議な習性を持つ種類がたくさんいます。

いつか研究が進んで、もっと深く知る事ができるようになるといいですね。

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