今回の放送はいつもとは少し違う感じがしますね。
「絶対に遭遇したくない!キケン生物」というテーマで、それに対して東大王は猛勉強をしてきたようです。
どのような勉強をしてきたのかが気になりますね。
いろんな知識を持ち合わせてこそ頂点に立つ東大王であると思うのですが、さすがに今回はなかなか展開が読めなさそうです。
全部は分かりませんでしたが、そこそこ生物には知識のある私。
この次回予告の動画にチラッと出てきた姿だけで名前が分かった生き物について、先取りで解説したいと思います。
間違っていたら恥ずかしいので、その時はそっとブラウザを閉じて下さい。
最初に解説する危険生物は、予告の始めの方に登場した黒くて小さく、うじゃうじゃしていた黒い集団の正体。
虫だというのは分かる人もいたと思います。
サソリも映っていましたね。
毒を持っている事で有名なサソリですが、今回はまさかの獲物側でした。
人間が命を落とす程に強い毒を持つ種類は多くありませんが、それでも有毒である事に変わりありません。
こちらも充分危険生物と言えるのですが、毒を持つサソリでさえも獲物にする生き物とは何なのか?
彼らはどうしてそんなに他の生き物に襲い掛かっていくのか?
それらも説明していきます。
間違っていたら恥ずかしいので、その時はそっとブラウザを閉じて下さい。(2回目)
黒い集団の正体は?
VTRでは黒い集団がサソリを襲っている場面がありましたが、オレンジ色の頭がいくつか確認できたので「軍隊アリ」で間違いないかと思います。
間違っていたら恥ずかしいので、その時はそっとブラウザを閉じて下さい。(3回目)
生息地は主に南北アメリカ大陸で、熱帯雨林の森で最も厄介で恐れられているアリです。
進行先にいる生き物は何でも捕まえて食料にしてしまう、恐ろしい程に貪欲な習性を持っています。
軍隊アリは役割によって見た目が異なります。
日本でも見かけるようなアリに似ている姿の個体が多いですが、オレンジ色の丸くて大きな頭と長いアゴを持つ攻撃力の高い個体もいます。
VTRでチラッと見えたオレンジ色の頭のお陰で種類の特定ができました。
これ。
丁度いい画像を見付けました。
左側の小さいのが日本にいるアリにも似ている普通の軍隊アリの個体。
右側がいわゆる兵隊アリ。
これ同じ女王アリから生まれた姉妹なんですけどね。
アリの種類にもよりますが、役割が違うだけでこんなに見た目が違うんです。
他にもハチが同じような習性を持っており、繁殖期以外に産まれるのは全部メスです。
働きアリや働きバチは、生殖能力のないメスしか産まれません。
アリの場合、繁殖期になると新しい女王アリになる翅の付いたメスと、同じく翅の付いたオスが産まれます。
オスはこの繁殖期にしか誕生せず、巣を出て別の群れから産まれた新しい女王アリと交尾をすると死んでしまいます。
無事に交尾を終えた新しい女王アリは翅を落とし、新しい巣を作って死ぬまで卵を産み続けて自分の子孫を増やしていきます。
どうしていろんな生き物に襲い掛かるの?
本来その地域の生態系の頂点はジャガーなのですが、巣を持たずにあちこちを群れで行動するこのアリには敵いません。
集団での狩りを得意としており、通り道にいる生き物を片っ端から仕留めていく獰猛さがあります。
1匹に喰いつかれたらあっという間に他のアリ達にも噛み付かれ、逃げられる可能性はまずありません。
特に兵隊アリの大きく発達したアゴは強い力を持っています。
獲物となる生き物は大体が昆虫から爬虫類、鳥類、小動物ですが、病気やケガで動けない牛や馬をも襲う事があるそうです。
もちろん人間も。
生態系の頂点であるジャガーが逃げるのも無理ないですね。
移動するのは何故?
こういった「行軍先の生き物はとにかく片っ端から狩る」行動を見せるのは、主に幼虫が産まれて沢山の食料が必要な時。
食糧を求めて時速1km程の速さで進んで行くので、かなり行動範囲が広いです。
幼虫が育ちきって落ち着いてくると、今度は新しく産まれる卵の世話をする為にしばらく適当な物陰に定住します。
軍隊アリは集団での狩り以外にも面白い習性を持っていて、定住場所を見付けた時や、水場や大きな段差があって先に進めない場合には大量のアリ達が集まって絡み合い橋を作ります。
これは「架橋(かきょう)」と呼ばれる行動で、自分達の体そのものを材料にして固まる行動です。
巣を持たない彼らは、穴を掘る事もありません。
なのでこの状態で新しく生まれた卵の世話をします。
住居はアリ、世話をするのもアリ。
なんとも面白い生態だと思いませんか?
軍隊アリの敵は?
時と場合によってどんな生き物でも本領が発揮されない場合もあるので(陸上では無力でも水中なら強い等)、今回は軍隊アリにとっての苦手な相手と捕食者に焦点を絞ります。
このアリがどんな生物が相手でも無敵かと言えば、必ずしもそうではありません。
同じアリの「ハキリアリ」という種類が苦手のようです。
葉っぱを使って「アリタケ」という名前のキノコを育てる、変わった習性を持つアリです。
「農業をするアリ」と称される事もあります。
こんな映像を見た事はありませんか?
これ葉っぱが散らばっているのではなく、アリが巣まで切り取った葉っぱを運んでいる場面なんです。
巣まで運ばれた葉っぱは、アリタケを育てる為の苗床として使われます。
このアリも体の大きさによって役割が違い、兵隊アリや働きアリ等いくつもの仕事に応じて差があります。
農園の樹の葉っぱも刈り取って丸坊主にしてしまう事もあり、一部の人達からはあまり歓迎される存在ではないようです。
生物である以上、軍隊アリにも捕食者は存在しています。
同じ地域に生息するヘビには軍隊アリの攻撃が効かない為、一方的に有利な状態でアリを捕食します。
コロンビアに暮らすサルも軍隊アリを食べる事が確認されています。
あとアリの天敵といえば「アリジゴク」ですね。
さすがにアリを捕食するのに適した狩りの方法を持っているので、いかに凶暴な軍隊アリと言えど敵わないようです。
アリの天敵と言えばまず真っ先に浮かぶのではないでしょうか。
乾燥した地面で暮らしていて、サラサラの砂を掘ってすり鉢状のトラップにしてアリを捕まえて食べる生き物ですね。
藻掻けば藻掻く程に落ちていってしまうのに加え、這い上がろうとするアリの行動を邪魔する為に砂粒をぶつけて妨害します。
アリジゴクは成長すると「ウスバカゲロウ」と呼ばれる昆虫になります。
まとめ
最後まで読んでいただけたという事は、私の予想は間違っていなかったという事でしょうか?
身体が大きな生き物も危険ですが、アリのように小さな生き物でも集団になるとかなり厄介です。
殺虫剤があればいいか…とも思ったのですが、中途半端に攻撃してしまうと向こうも死に物狂いで反撃してくる場合もあるので返って被害が大きくなるかもしれません。
日本は外国と比べると危険な生き物が少ないですが、それでも無闇に手を出すものではないですね。
VTRに登場した全ての生物が分かれば良かったのですが、さすがに一部しか分かりませんでした。
軍隊アリの他に正体が分かった危険生物は3種類。
(多分)コモドオオトカゲ、ノコギリザメ、ホホジロザメだと思います。
ホホジロザメについては以前に別の記事で書いてあるので、そちらをご覧ください。
次に解説したいのはコモドオオトカゲですが、1つに纏めてしまうととても長くなるので、それについてはまた別の記事で解説していきたいと思います。
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