こんにちは、リコリスです。
9/10放送の【炎の体育会TV】では、種目の一つとして水面に設置された不安定な足場をどれくらいの速さでゴールできるかが競われます。
実はこの種目、とある生き物が持っている特殊な能力に似ている所があるんですよね。
【9/10よる7時〜放送】
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体育会TVに大型新企画始動✨✨✨
\海上300mかけっこNo.1決定戦「THE バシリスク 」❗️トップアスリート多数、なにわ男子高橋恭平も参戦🏃♂️🏝
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— TBS炎の体育会TV🌈今週土曜9/10放送 (@taiikukaitv) September 4, 2022
今回の記事で紹介するのは「バシリスク」という実在する生き物です。
*爬虫類の画像が載っているので苦手な人は注意して下さい*
ファンタジー系のゲームやアニメにも登場するので、その名前を聞いた事がある人も居るのではないでしょうか。
一般的なイメージだと特殊な能力を持った巨大なヘビですかね。
「え、あんなモンスターが実在するの!?」と思ってしまった人、安心して下さい。
ちょっと誤解があるみたいです。
というか、ワザと誤解させる言い方をしていました、すみません。
大きなヘビみたいなモンスターは「バジリスク」なんですよね。
今回の記事の主役は「バシリスク」です。
「シ」に濁点が付くか付かないかだけで、全く違う姿になってしまうんです。
…………分からないですよね?
この後でちゃんと説明していきます。
紛らわしいので、バシリスクとバジリスクで文字の色を変えますね。
バシリスクは実在する生き物?
はい、冒頭文でも軽く触れましたが実はちゃんと存在しているんです。
ゲームや漫画等で登場するのはバジリスクの方なんですよね。
その影響で恐ろしい怪物のイメージが付いていますが、実際のバシリスクの方はこんな感じ↓
あら綺麗な色♡
何故名前が似ているの?
何故バシリスクとバジリスクで名前が似ているのかと言うと、元々はバジリスクから名前を貰っています。
あながち無関係ではないんです。
しかし何故モンスター扱いされている方から取ってしまったのか…。
バシリスクとバジリスクの違いは?
「バシリスク」と「バジリスク」。
並べてみると「シ」か「ジ」の違いしかありませんよね。
記載されている本や閲覧するHP(ホームページ)によって、若干の表現の違いがあるだけなのでは?
私も最初は「少し読み方が違うだけで同じモノでは?」と思っていたんですが、その辺はきっちり別物として分けられるようです。
では、よく似た名前を持つ2種類の生き物について解説していきます。
「バシリスク」とは?
濁点がない方が実在するトカゲの仲間です。
- グリーンバシリスク
- ノギハラバシリスク
- ギザギザバシリスク
- チャイロ(ブラウン表記もあり)バシリスク
この4種が存在します。
画像のように、オスにはクレストと呼ばれるトサカや背びれ、尾びれがあって格好いいですよね!
それ程大きな体にはならず、成長しても60~80cmくらいだそうです。
苦手な人にとってはこれくらいでも大きすぎるのかもしれませんが…。
実はこのバシリスク、日本でもペットとして飼えるんですよ。
メスもカッコいい、バシリスク#グリーンバシリスク pic.twitter.com/VBd8BlKjO7
— 緑の部屋 (@midorino_heya) September 1, 2022
<バシリスク basilisk>
水面を走ることができることで有名なトカゲです。自然界に棲む生きもののアメージングな世界に誘ってくれました。(2017年:コスタリカにて撮影) pic.twitter.com/DK6k6zSpTF— 自然デザイン研究所 (@16mon__kick) September 3, 2022
特に色鮮やかなグリーンバシリスクが人気のようですね。
見た目も色もなかなかインパクトがあるので、訪問したお客さんはビックリするかもしれません(笑)
ただし水面を走る動作を見せる時は、驚いたり怖いものから逃げる時が多いです。
走る所を見たい人も居るかもしれませんが、バシリスクにとってはストレスになるのでご注意を。
部屋で飼っていると走り回ってぶつかってケガをしてしまう事もあるので、余裕を持って広めの空間を準備してあげて下さい。
自宅で飼育したい場合はエサも自分で用意しなければなりません。
昆虫や小動物、果物をメインに食べる動物食寄りの雑食性なのでエサの調達にはあまり苦労はしないと思います。
昆虫をエサにしたい場合、ホームセンターでも売っている所も多いですからね。
ただ虫が苦手な人にとっては辛いかもしれません。
「バジリスク」とは?
こちらは主にヨーロッパ圏で語られる想像上の存在です。
アジア圏では龍やヘビといえば縁起の良い存在で、逆にヨーロッパでは悪魔の眷属とも言われて忌み嫌われる存在とされています。
ヘビまで悪魔の化身とされたのは、アダムとイヴを唆してリンゴを食べさせた事が由来ですよね。
主な特徴としては、
- 非常に強い毒を持っており、匂いだけで他の生き物を殺せる。
- 眼が合うと死ぬ。
- 息には毒が含まれており石も壊せる。
- 全てのヘビの頂点に立つヘビの王。
- 頭に王冠のような突起がある。
が主に挙げられます。
元々は毒のあるトカゲ程度の扱いでしたが、ハリー・ポッターシリーズで巨大なヘビのような姿で登場してからはそのイメージがかなり強くなりました。
コカトリスとの違いは?
バジリスクとコカトリスは元々は別の想像上の存在だったのですが、中世になると似た能力を持っていたせいか同じ生物だと考えられるようになりました。
こちらもバジリスクと並んで有名ですよね。
雄鶏×ヘビを合わせたような見た目をしています。
コカトリス自体の能力も結構強力で、
- 雄鶏が産んだ卵から生まれる怪物。(それもう雄じゃなくメスなのでは?)
- 毒を注入する。
- 水場を長期間毒で汚染する。
- 見ただけで相手を殺す。(石化とされる事もある)
- 飛んでいる鳥を視線で焼いて落とす。
バジリスクに勝るとも劣らない能力を持っている事が分かりました。
しかし意外な事に恐ろしいモンスターとして怖がられるだけではなく、バジリスクもコカトリスも紋章に描かれる事も少ないのだとか。
力の強い存在にあやかりたいのかもしれませんね。
バシリスクの特殊能力とは?
この生き物、実は面白い特殊能力があるんです。
これ!
名前を知らなくても、「あ、これ見た事ある!」という人がいると思います。
水面を走れるんですよ。
敵から逃げる時や岸から岸へ移動する時にこういった行動が見られます。
漫画でもありますよね、「右足が沈む前に左足を出せば理論上は水面を走れる」というアレ。
体の大きな人間には不可能ですが、バシリスクは実際にできちゃうんです。
足に注目して下さい。
バシリスクは後ろ足の指が長く、指と指の間に水かきよりも大きな膜があるのでこの走り方が可能になっています。
勢いよく走ってこの膜を水面に叩きつけているので、体が沈むまでにもう片方の足を出す時間が稼げているんですね。
イエス・キリストが水の上を歩いたという逸話がありますが、それに因んで生息地付近に住む人達は「キリストトカゲ」とも呼んでいます。
水面を走る事ができるのはバシリスクだけではなく、マユダカトカゲという別の種類でも同じように水面を走れます。
まとめ
- バシリスクは実在する生き物?
- バシリスクとバジリスクの違いは?
- バシリスクの特殊能力とは?
について紹介してきました。
今までもいくつか生き物関係の記事を書いてきましたが、一際異彩を放つ生態ではないかと思います。
私も初めて知った時は、水面を走る姿に驚きました。
生存する為に進化してきた中で、身に付けてきた能力って本当に不思議ですね。
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