こんにちは、リコリスです。
8/28放送の【ダーウィンが来た!】では、世界最大級の陸上生物であるアフリカゾウが登場します。
ゾウといえば今の時代、必ずと言ってもいい程に動物園で飼育されていますよね。
優しくて力持ち、群れの仲間を大事にしていて、自分の世話をする飼育員にも愛情を示す事もあります。
外国ではゾウが人間を仲間として守るかどうかの実験が行われ、悪者役の人が飼育員に危害を加える場面を見せられると、(ゾウ自身の性格もありますが)一目散に突進して追い払うという結果が出ました。
悪者役を追い払った後も、蹲る飼育員を気遣うように周りを歩き回って様子を見ていたり。
しかもその時に、飼育員を踏まないように前足を折りたたんで膝で歩いていたんです。
そこまでの信頼関係を築く事ができるのかと感動しました。
幸いYouTubeでその動画を見付ける事ができたのでどうぞ。
前置きが長くなりましたが、今回の記事ではアフリカゾウを詳しく紹介しますね。
名前からして生息地は分かるかもしれませんが、他の生き物と同様にアフリカゾウにも似たような見た目の仲間が数種類存在しています。
よくなまえを聞く一般的な種類だとアジアゾウやマルミミゾウでしょうか?
飼育下にあるアフリカゾウではなく野生での生態なので、上で書いた事とは矛盾する内容もあります。
上の内容を読んで「ゾウって人間に優しいんじゃないの?」と思う方もいるでしょうが、今回はあくまで人間慣れしていない野生そのままのアフリカゾウの姿だと念頭に置いてから読んで下さい。
最後の方に体の大きな彼らの天敵についても書いてあります。
どんな生き物がゾウの天敵となっているのか、想像してみて下さい。
アフリカゾウってどんなゾウ?
日本での呼び名:アフリカゾウ(別名サバンナゾウ)
体長:6~7.5m(頭部~尾の根本)
尾長:1~1.3m(尾の付け根~先端)
肩高:3~4m(地面~肩の高さ)
体重:最大10t
寿命:60~80年
陸上に生息する動物の中でも最大級の生き物で、主にメスと子供を中心とする群れを作ります。
産まれたばかりの子供でも身長は平均して1mを超え、体重も100kg程度はあるそうです。
オスは生後15年程度で群れを離れ、単独か若いオス同士が集まるグループで暮らす事も。
雌雄共に牙が大きく発達するのが特徴で、特に大きなオスだとその長さは3m以上にもなります。
この牙はケンカの時だけでなく、木の根っこや土そのものを掘り起こして食べる為に使われる事もあるのだとか。
ただ、その立派な牙を持つ為に密猟の被害に遭う事も多く、かなり問題視されています
。
実は嗅覚が非常に発達していて、犬の2倍以上の感覚器官を備えています。
もっと小型であれば警察犬の代わりに採用される可能性があったかもしれません。
アフリカゾウの生息地は?
名前の通り、アフリカ大陸の下半分が主な生息地です。
主にサバンナや森林等の植物が多い地域に生息していて、かなり広い範囲を移動しながら生活しています。
オスは産まれた群れを離れますが、メスはそのまま同じ群れの中で暮らしていって、必然的にメスを中心としたグループが出来上がります。
群れの仲間が多くなると、自然といくつかのグループに分かれる事も。
殆どが植物を食べますが、前述のように必要があれば土等も口にして不足している栄養分を補うみたいですね。
アフリカゾウと他のゾウとの違いは?
一言で「ゾウ」と呼ばれる生き物は意外にも種類が少なく、
- アフリカゾウ
- マルミミゾウ(以前はアフリカゾウの亜種と言われていました)
- アジアゾウ(別名インドゾウ)
大まかにはこう分かれます。
細かく分類していくとセイロンゾウ、スマトラゾウ、マレーゾウ、ピグミーゾウ等もありますが、これらはアジアゾウの亜種としての扱いです。
見分け方は?
この3種類のゾウを見分けるには耳に注目すれば簡単です。
アフリカゾウの大きな特徴として、まずは耳が大きい事が挙げられます。
マルミミゾウの耳も大きいのですが、耳の縁が丸くなっているのに対してアフリカゾウは三角形です。
左がアフリカゾウ、右がマルミミゾウです。
並んで見てみると違いがよく分かりますね。
一方アジアゾウはこの2種類と比べると、一番耳が小さいのがよく分かります。
大体の生物は暑い所に住んでいる場合、耳などの部分が大きくなっていて効率よく放熱できるようになっています。
逆に寒い所だと、体温を逃がさないように小さくなる傾向があります。
それぞれの地域の気候に合わせた形に進化してきた結果なんでしょうね。
アフリカゾウの天敵は?
体が大きく皮膚の分厚いアフリカゾウにとって、他の生き物は大した脅威ではありません。
ライオン、サイ、カバ、ワニでも全く歯が立たないのです。
産まれて間もない子供や年を取ったり病気で弱っている個体の場合は除きますが、野生の生き物が健康な大人のアフリカゾウを襲う事は滅多にありません。
なので、彼らの一番の天敵は人間。
それもアフリカゾウの生息地を開拓して住み着こうとする人間や、象牙目的の密猟者等にほぼ限定されます。
人間との関係は?
象牙が主な目的で密猟が横行しています。
法律で禁止されていても密猟者を捕まえる事はなかなか難しく、摘発は上手くいっていません。
一部の地域では既に乱獲されて絶滅した事もあるようで、別の場所に暮らしていたアフリカゾウを連れて来てその地域に放ち、定着させる試みが実施されています。
そういった試みの結果、地域によっては少しずつ個体数は回復傾向が見られているようです。
日本では2019年に愛玩目的で飼育する事が禁じられました。
群れの仲間を人間に殺された場合は復讐する事がある例も確認されており、待ち伏せて人間に直接襲い掛かったり、牛や豚等の家畜を狙う例があります。
人間が何故家畜を飼っているのかが分かっているみたいですね。
ゾウと言えばサーカスで芸を見せる事もありますが、アフリカゾウは人に慣れにくいようで飼育には向きません。
この写真に写っているのは、耳が小さいのでアフリカゾウではないですね。
おそらくアジアゾウの仲間だと思います。
まとめ
- アフリカゾウはどんなゾウ?
- アフリカゾウは何処に住んでいる?
- アフリカゾウと他のゾウとの違いは?
- アフリカゾウの天敵は?
以上、野生のアフリカゾウの生態をご紹介しました。
ちょっとショッキングな内容もあったかもしれませんが、あくまで相手は野生動物。
そもそも人間が勝手に彼らの縄張りの中に勝手に住み着いているので、本来なら畑を荒らされたり物を壊されたりしても仕方ないんですよね。
人間の私達よりも強い生き物である事を、しっかり認識して付き合っていかなければなりません。
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