3月29日の「些細な事がきっかけで大事件 トリガーニュース」では、意外な事が原因で時には人の命が危なくなった出来事が何件か紹介されます。
いくつもの事件がありますが、中には本当にあった出来事なのかと背筋がゾッとする話もありました。
その中でも、この記事では本当にあった貨物船座礁事故のお話を解説します。
日本だけでなく世界中の海で、貨物船等の船が座礁・転覆・沈没といった事故が起こっています。
乗組員の安否、積荷の損傷、船の状態も気になりますが、それに加えて毎回心配の種となるのはその海域への油の流出です。
過去に起こった事故では、海面に油が広がって燃えたり、海鳥の体毛に油が付いて動けなくなったり、海の中で暮らしながら肺呼吸を行うイルカやウミガメが呼吸ができずに窒息したりと、予想の遥か上を行く被害が出る事もあります。
今回の事故は、日本の大型貨物船「わかしお」がインド洋の島国モーリシャスで座礁した件について、こちらも番組の予告で大体の原因が掴めたので解説していきます。
今回の記事の内容としては、
- モーリシャスってどんな所?
- 巨大貨物船座礁事故の原因は?
- 周囲の環境への悪影響はどれくらい?
この3つに分けて解説していきますね。
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モーリシャスってどんな所?
モーリシャス共和国は、世界でも有数の観光地で人気も高く、環境保護海域になっている島国です。
場所でいうならマダガスカルの東側ですね。
16世紀にポルトガル人が初めて到達し、その後は長い間をオランダ、フランス、イギリスと植民地にされ、独立して一国家となったのは20世紀でした。
1992年に立憲君主制から共和制に切り替わり、モーリシャス共和国となりました。
国としてはまだまだ出来立てのようですね。
「わかしお」の座礁石油流出事故の後には、環境緊急事態宣言を出して日本政府に全面支援を求めました。
事故が起こったのは2020年なので、2022年の今はある程度は状況が回復していると言えます。
巨大貨物船座礁事故の原因は?
座礁した原因は?
番組紹介には「ウソっ!?○○○○を探したから!」とあったので、航行しながら何かを求めていたという事ですよね。
2020年に起こった事なのですが、なんだか大航海時代が始まった頃の船乗り達を想像してしまいます。
彼らが求めたのは金銀財宝に加えて、肥沃な土地、新しい食材、珍しい動植物、交易品等でしたが、この現代において座礁するまで必死に探した物が何なのか非常に好奇心を掻き立てられました。
その「○○○○」とは何なのか、どんな価値があるのかについて調べてみました。
そこまでして探した○○○○って何?
答えはズバリ「携帯電話の通信圏内」だと私は予想しています。
と言うのも、元々の航海ルートは島の40kmも離れた場所だったのを、進路変更したみたいなんですよね。
しかも現在位置を間違って計測していて、島から4kmの所を通っているハズが1.6kmの近距離に居たそうです。
当然ながら電波を拾おうと島に近付く程に岩礁等の障害物が増えるのですが、そこら辺の危機意識が足りなかったんですね。
だから座礁してしまったと。
誰か止めましょうよ…。
大航海時代に求められたのは金銀財宝の眠る土地だったのが、今の時代に船乗りが求めたのは電波という、なんとも現代らしい理由だったのです。
周囲の環境への悪影響はどれくらい?
事故が起こった7月下旬~8月10日までに約1000tの油が流出しました。
あちこちから集まった住民、ボランティア、各国からの救援部隊が駆け付けたおかげで、ほとんどの油を回収する事ができました。
それでも広範囲に広がった油は確実に環境を壊し始め、サンゴ礁や砂浜、海、生き物への深刻な影響を及ぼしています。
漂着した油がマングローブに付着して変色した映像が、何度もニュース番組で流れていたのが記憶に新しいです。
よりによって、座礁した場所が海洋保護区として指定された海域のすぐ近くだったんですよね…。
貴重な環境を壊してしまった責任は大きいと思います。
まとめ
資源は正しく扱えば人間にとって便利な物、しかし事故で流出したり悪用されれば簡単に周囲の環境を破壊してしまいます。
その被害を一番に受けるのは、やはり自然環境やそこに暮らす生き物達ですよね。
今回ご紹介した貨物船の石油流出に関しても、それらはしっぺ返しのように確実に人間の暮らしにも跳ね返っており、深刻な状況になる事もあります。
私達人間にできる事はこれから先の環境をいかに守っていくかではないでしょうか。
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