こんにちは、リコリスです。
9/16放送の【坂上どうぶつ王国】に関して、前回はバラクーダもしくはオニカマスという魚について書きましたが、同じ日の同じ番組での記事をもう一つ。
バラクーダ(オニカマス)は毒があって危険な魚?大きさや生息地は?ゲームにも登場するよ!
今回の対象は「ブラックマンタ」です。
海の生き物は怖いものも多いですが、優雅に泳ぐ姿は本当に綺麗なので大好きです。
いつも思うのですが、「マンタ」と「エイ」ってどう違うか分かりますか?
海に生息していて、平ぺったい体をしていて…というのは両者共通ですよね。
今回の記事ではブラックマンタがどんな生き物なのか、マンタとエイの違いや何処で会えるのかを紹介します。
ダイバーに大人気のブラックマンタはどんな生き物?
「ブラックマンタ」という名前が聞き覚えがなくて不思議に思っていたのですが、どうやら「オニイトマキエイ」をそう呼ぶようです。
「ジャイアントマンタ」とも呼ばれる事もあります。
この記事ではブラックマンタ呼びで統一しますね。
あ、因みに何故「マンタ」と呼ぶのかですが、ひらひらしているヒレがマントのようにみえる事からだそうです。
(通常の色の個体)
基本的に身体の色は背中側が黒く、腹部は白いです。
ただ色のムラや斑点、傷によって個体判別ができる事も。
そんな中で稀に全身が黒い個体もいるようで、そういったものをダイバーが愛着を持って「ブラックマンタ」と呼んでいます。
ブラックマンタがどんな見た目かというと、
これですね。
普通は白い腹部まで真っ黒!
性格は大人しく好奇心旺盛で人をあまり恐れないので、ダイバーに興味を持って近付いて来る事も多く非常に高い人気があります。
大きな体ですが、特に凶暴と言うワケでもなくゆったりと泳ぎます。
下から見ると、お腹にコバンザメがくっついている事もあるのがまた可愛いんです!
サメという名前が付いていますが、実はサメの仲間でも近縁種でもなく、全っっっく何の関係もない魚です。
体長は1m程度で、頭に背びれが変形した吸盤があります。
これが小判に似ているのでコバンザメと呼び、大きな海中生物にくっついては食べ物のおこぼれや寄生虫を食べて暮らしている変わった生き物です。
ブラックマンタの大きさは?
エイやマンタの体を測る時は、吻端(頭の先)から胸鰭までを「体盤長(たいばんちょう)」、胸鰭の間を「体盤幅(たいばんふく)」という言葉で表します。
通常ではそれ程大きな個体はあまり見られませんが、体盤幅は平均で4~5m、稀に最大で8~9mを超える大きな個体も見られるのだとか。
その体重は3tにもなり、堂々と泳ぐ姿は迫力があります。
何を食べている?
こんなに体の大きなブラックマンタだと、食べる量も凄そうですね。
さぞいろんな魚を捕食しているのだろうと思ってしまいますが、実はジンベエザメと同じく海面近くに多く存在するプランクトンのみを食べます。
ワザと魚が口に飛び込めばもしかしたら食べる事もあるかもしれませんが、消化できずに吐き出しそうですね。
他の生き物を襲わない穏やかな生き物です。
生息地は?
世界中の暖かな海域に暮らしており、特にサンゴ礁周辺を好んで生息しています。
基本的に陸地から離れた外洋を泳いでいますが、時々は沿岸に近付く場合もあります。
普段は単独で泳いでおり、繁殖の時だけ集まる姿が見られる事も。
成体は体が大きくなるので天敵と呼べる存在はほとんどなく、大型のサメやシャチ等の危険な相手でも滅多に襲われる事はありません。
なので群れになって身を守る必要もないみたいですね。
敢えて天敵を挙げるなら、やはり人間です。
これはどの生き物にとっても共通するのではないかと思います。
主にヒレや皮、肉、内臓を目的に捕獲される事が多く、他にも漁師の網やサメ避けネットに引っかかって命を落とす悲しい事故も起こっています。
他にも水質汚染によって幼魚が育たないケースが増えてきており、個体数が減っている海域もあるそうです。
マンタとエイの違いって?
元々マンタはエイの仲間の一種なので見た目の形は似ていますが、細かく比較していくとかなり暮らし方が違います。
それについて解説しますね。
生息域は?
マンタは海面近く、エイは多くが海底の砂地で暮らしています。
マンタに外敵は殆ど存在しないので隠れる必要がなく、エイは砂の中に隠れて身を守ります。
食べ物は?
マンタは海面近くでプランクトンを、エイは海底付近でエビやカニ等の甲殻類や貝を食べます。
口の位置は?
マンタは体の正面にあり、エイは体の下側にあります。
それぞれの食べる物によって、捕食しやすい位置に付いているようですね。
(マンタの口)
(エイの口) *上の2つの点は眼ではなく鼻の孔
毒はある?
エイには尾の根元に毒針が生えている種類がいます。
身を守る必要がないのでマンタにはそれがありません。
ブラックマンタに会える水族館は?
実はブラックマンタは泳ぐ力がとても強く、水族館のような水槽の中では狭すぎてなかなか上手く飼育する事ができません。
他にもマンタの仲間は海面でジャンプする事もあります。
詳しい理由は分かっていませんが、体の表面の寄生虫を落とす為やビックリした時にそういった行動をすると考えられています。
なので特別に広い水槽がないと難しいらしいんですよね。
沖縄美ら海水族館
他の水族館にはない広い水槽やジンベエザメが有名ですが、日本国内でブラックマンタに唯一会えるのは「沖縄美ら海水族館」のみ。
別種のナンヨウマンタは複数いますが、ブラックマンタは1体しかいません。
遠すぎて行った事はないのですが、一度は行ってみたい所です。
営業時間(新型コロナウイルスの感染状況によって変更有り)
休館日:12月の第1水曜日とその翌日の木曜日
通常期:8:30~18:30(入館締切:17:30)
繁忙期(2022年12月29日~2023年1月3日):8:30~20:00(入館締切:19:00)
*ただし台風の時は臨時休館になる場合があります。
入館料
通常料金(8:30~16:00)
大人 1880円
中人(高校生) 1250円
小人(小・中学生) 620円
6歳未満 無料
4時からチケット(16:00~入館締め切り)
大人 1310円
中人(高校生) 870円
小人(小・中学生) 430円
6歳未満 無料
TEL:0980-48-3748
不明な事があれば、電話での問い合わせもできます。
まとめ
- ダイバーに大人気のブラックマンタはどんな生き物?
- マンタとエイの違いって?
- ブラックマンタに会える水族館は?
について紹介しました。
私はダイビングの経験はありませんが、自分より大きな生き物が敵意なく寄って来てくれるなんてとても素敵ですね。
海に潜るか水族館へ行くしかブラックマンタに会える場所はありませんが、いつかは両方やってみたいと思います。
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