はい、すみません。
今回の記事、変なタイトルになったのは理由があります。
6月4日(土)の「世界ふしぎ発見」では、動物園でも大人気のパンダが主役です。
日本でパンダがいる動物園で一番知名度があるのは上野動物園ですかね。
パンダに対するイメージって、「中国出身」「竹や笹が好き」「白黒で可愛い」という感じでしょうか?
パンダが本当はどんな生き物なのか、そういえば日本に来たのはいつなのか。
そういった事を調べでみました。
実はパンダって色々と意外な生態をしていて、おそらくちゃんと知っている人はなかなかいないと思うんです。
その中でも、私が知っているパンダの情報で一番インパクトのあるのが、
パンダのうんこはレモンの匂い!
「え?お前何言ってんの?」となりますよね(笑)
話題としてはちょっと不適切かもしれませんが、実はこれには面白い秘密があるんです。
パンダってどんな生き物?
パンダの体の色は全体的に白が多いですが、耳や目の周り、背中~肩~前足が黒いので、それがまた可愛さを引き立てていると思います。
また、動きも緩慢でぐたっとしている様子も何とも言えませんね。
その愛らしさの虜になった人も多いのではないでしょうか。
しかし悲しいかな、昔は人間の欲を満たす為に乱獲された時代もありました。
今ではパンダの密猟は重罪とされていますが、かつては毛皮目的に狩猟ブームが起こったせいで大きく生息数を減らしています。
しかしまだお金の為にこっそり狩られる場合も多く、クマの肉(特に手足)が高級とされている中国ではたまにパンダの手足が混ざってしまう事もあるのだとか。
元々そんなに繁殖する能力は高くないので、それも加わって今もまだ十分な数がいるとは言えない状態です。
一度の出産で1~2匹の子供を未熟児のまま産みます。
産まれたばかりのパンダの赤ちゃんは鮮やかなピンク色で、ぱっと見ただけではパンダっぽくありません。
生後1週間~10日程で色が分かるようになります。
体が小さい為にお母さんパンダが気付かず、下敷きになって命を落とす事もあるので、赤ちゃんパンダは大きな声で鳴いて自分の場所を知らせます。
野生のパンダの生活は?
動物園でも人気TOP3に入るくらい人気の高いパンダですが、そもそもは野生の動物という事を忘れがちです。
自然界ではどんな感じで生きているのでしょうか?
まず普段は省略していますが、本来の名前は「ジャイアントパンダ」です。
生息地である中国語では「大熊猫」と呼ばれます。
日本では別名で「オオパンダ」「イロワケパンダ」「シロクログマ」がありますが、これらはあまり知られていない呼び方ですね。
見た目で何となく分かるかもしれませんが、パンダはクマ科に分類されています。
よく竹を齧っている可愛い姿が見られ、もはやパンダと竹はセットの印象が強いです。
そのイメージから「パンダの好物は竹」だと思われがちですが…
実は違います。
それを裏付ける証拠にパンダは食肉類に分類されており、歯の構造や消化器官はクマやアザラシ等の大型肉食動物によく似ています。
つまり手に入るなら肉も食べるんです。
小型哺乳類、魚、昆虫、果物等を食べた記録もあるので、雑食性と言ってもいいかもしれませんね。
何故パンダがそんな偏った食事をする事になったのか。
その理由は氷期が到来した事で手に入りやすい他の食べ物がなくなり、生き残っていた竹ばかり食べるようになってしまったのではないかと言われています。
しかし肉を消化・吸収する事に適した内臓なのは変わらないので、主食として食べるようになった竹では上手く消化できずに栄養が取れません。
ならどうするか。
「栄養が少なければ沢山食べればいいのでは?」
とばかりに大量に食べるようになったそうです。
だからしょっちゅう竹を食べる様子が見られるのですね。
飼育されているパンダの場合は、栄養バランスを考えて肉や野菜、果物を与えられているので野生のパンダ程大量には食べていないのかもしれません。
パンダが日本に来たのはいつ?
康康(カンカン)と蘭蘭(ランラン)
日本に初めてパンダが来たのは1972年。
康康(カンカン)♂と蘭蘭(ランラン)♀が迎えられた時の様子がYouTubeにありました。
飛行機によって輸送された2匹はまず空港で報道陣たちの歓迎を受け、その後上野動物園へ向かいました。
動物園付近にはパンダを一目見ようと人々が押し寄せ、大変な混乱が起こったようです。
2匹の初公開時には園内どころか動物園周辺にまで入場者が殺到して長蛇の列。
すし詰めの状態で並び、のろのろと進んで見られるのは3時間以上後。
長い時間並んでも見られる時間は数秒間だけ、という前代未聞の大騒ぎになったと聞いています。
歓歓(ホァンホァン)♀と飛飛(フェイフェイ)♂
1979年にランランが死亡して、1980年にホァンホァンが新しく迎えられます。
カンカンはその年の6月に死亡、2年後にフェイフェイが新しく加わりました。
ホァンホァンとフェイフェイはその後、初初(チュチュ)♂、童童(トントン)♀、悠悠(ユウユウ)♂の3匹の親となりました。
しかし残念なことにチュチュは生後2日で死亡が確認されています。
トントンは2000年に死亡していますが、ユウユウは1992年に北京へ送られました。
陵陵(リンリン)♂
ユウユウとの交換で北京動物園から送られたパンダです。
メキシコ動物園のシュアンシュアンとの繁殖が期待されましたが、残念ながら成功する事はありませんでした。
力力(リーリー)♂と真真(シンシン)♀
2011年に再び中国から借りて繁殖にチャレンジ。
2017年に香香(シャンシャン)♀、2021年に双子の蕾蕾(レイレイ)♀と暁暁(シャオシャオ)♂が産まれました。
去年の6月に産まれたレイレイとシャオシャオの記憶は新しいかもしれません。
そのおかげで、日本のパンダブームが再来したと言えますね。
上野動物園は今がチャンス
今、パンダはワシントン条約で国際取引が禁止されているので、他の国へ譲渡される事はありません。
世界各地の動物園にいるパンダは、全て飼育・繁殖を目的とした研究対象として貸し出されている状態です。
研究の末に日本国内で誕生した生まれも育ちも日本のパンダも、繁殖が可能になる2歳くらいで中国に返却される可能性もあるのだとか。
見に行くなら今のうちかもしれません。
今日本にいるパンダでは2017年に産まれたシャンシャンが返還予定ですが、コロナによって渡航が禁止されています。
ちょっと残念な気もしますが、本来パンダが飼育下で繁殖するのはとても難しいとされています。
本場の中国では多数のパンダを飼育しているので、その中でお互いの相性を見てカップルが作られるそうなので、そちらでパートナーを見付けるのがいいかもしれません。
パンダ外交
日本に初めてパンダが贈られたのは685年と記録が残っています。
唐の武則天から日本の天武天皇へ2頭贈られました。
この時代は貸し出しではなく、友好関係を象徴するプレゼントだったのですね。
中国史上で唯一女帝となった人物で、日本では則天武后(そくてんぶこう)とも呼ばれます。
身分関係なく才能重視で臣下を選び、初の女帝として即位してからも自身の権力を確実な物としただけでなく、戦上手でもあったようで百済・高句麗を滅ぼしだだけでなく日本との「白江口の戦い」にも勝利しています。
壬申の乱に勝利後に即位した、日本の第40代天皇です。
後に持統天皇となった鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)を妻とし、日本古来の伝統的な文芸・伝承等を掘り起こし継承させる事に尽力しました。
宗教や神仏への信心深く、未来を予知する力を持っていた事から、神のように仰がれたそうです。
パンダのうんこはレモンの匂い?
何年か前に動物番組で見た覚えがあるのですが、「パンダのうんこはレモンのような爽やかな匂いがする?」という事を検証していたんです。
予告動画で中村莟玉さんがタッパーに入った物の臭いを嗅いでいたので、もしかしたら「うんこの匂いを嗅いでいたのでは?」と思いました。
ほぼ竹しか食べていないパンダなら、そういった匂いがするそうです。
竹はパンダにとっての主食ですが、消化吸収が上手くできないので未消化の葉っぱがうんこにも大量に含まれています。
大量に食べたうちの約20%しか消化できないというので、殆どそのまま出てしまうせいで植物の匂いの方が強いのだとか。
なので人間が飼育しているパンダは、竹や笹の他にも栄養バランスを考えて色々と食べているので、爽やかな匂いはしないそうです。
普通に臭い。
なんせ野生のパンダだと、1日10時間以上かけて竹を食べてやっと1日の必要なエネルギーが取れると言われるくらい、竹は栄養摂取の効率が悪いんですって。
だから人間の飼育下だと、他の物を食べさせて栄養を補っているらしいようです。
パンダのうんこが売られている!?
これ私もビックリしたのですが、上野動物園では「パンダのうんこ」を売っています。
「え、本気!?」と思ったのですが、さすがに本物ではありませんでした。
そういった名前のお菓子だそうです。
そりゃそうか。
上野動物園で産まれたシャンシャンに因んだお菓子で、麩菓子に抹茶をまぶしてあります。
子供のパンダのうんこに似せてあるんですって。
「パンダのうんこ」はこちらから買う事ができます。
抹茶味以外にもあるので、一度試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回はパンダに関する情報を纏めてみました。
ころころして愛らしいだけではなく、なかなかワイルドな部分もありますが、それがまたパンダの魅力ではないかと思います。
動物園で見かける時は全く恐怖を感じませんが、野生では牛を襲った事もあるというのでやっぱりクマの仲間なんだな…と。
日本にいるパンダは例え日本生まれだろうと、中国が返還を求めればそれに応じなければなりません。
もっと研究が進めば、いつか本当に日本所属のパンダも産まれる可能性があります。
そうなれば今までよりももっと大きなパンダブームが起こるかもしれませんね。
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